浪漫版イラスト

タイトル:『浪漫版 名所東都百景 深川木場』
制作日:2025年12月22日
本作は、現地写真をもとに Stable Diffusion と Photoshop を組み合わせ、浮世絵風の構図と現代キャラ表現を融合して制作しています。
題材は歌川広重の《名所江戸百景》に描かれた深川・木場。
江戸時代からの名所を、現地の空気感と浪漫版特有の情緒を組み合わせて再構成しています。
キャラクターには落ち着いた和装を採用し、浮世絵の世界観になじむ穏やかな雰囲気を添えています。
着物姿の少女を通して、かつて貯木場であったこの地に、江戸の情緒を静かに重ねています。
技術スタック
[AI Tools] StableDiffusion
[Model] AnythingXL_v50
[ControlNet] Canny
[Prompt] Original
[Others] Photoshop
名所について
深川木場(ふかがわきば)は、江戸時代を通じて江戸最大級の材木集積地として発展した地域です。「木場」とは文字通り材木置き場を意味し、火事の多かった江戸において、城郭や町家、寺社仏閣を支える建築資材の供給拠点として、きわめて重要な役割を担っていました。
江戸初期、材木商は日本橋や神田周辺に集まっていましたが、明暦の大火(1657年)を契機に、火災拡大の原因となる材木置き場を市中から移転させる方針が取られます。こうして材木河岸は隅田川の対岸、深川へと集約され、元禄14年(1701)には、本格的な「深川木場」が形成されました。
深川木場では、江戸で使用される材木のほぼすべてが管理され、紀伊國屋文左衛門といった豪商も輩出しました。こうした材木商たちが深川の料亭で盛大な接待を行ったことから、花柳界が発展し、「辰巳風」と呼ばれる独特の文化が育まれていきます。また、水面に浮かべた丸太を操る川並(かわなみ)たちの掛け声は木遣り歌となり、材木の上で技を披露する「角乗(かくのり)」といった芸能も生まれました。
『江戸名所図会』や『絵本江戸土産』には、材木商の屋敷が並び、掘割には丸太が浮かび、その一方で釣り人が糸を垂れる、風流な水郷としての深川木場の姿が描かれています。産業の現場でありながら、人々の暮らしや遊興が同時に息づいていた点も、この地が江戸名所として親しまれた理由の一つでした。
明治以降の埋め立てや都市化を経て、昭和44年(1969)には材木業が新木場へ移転し、約300年にわたる木場の歴史は大きな転換点を迎えます。現在では、かつての貯木場跡は木場公園として整備され、園内では「木場の角乗」が往時の記憶を今に伝えています。水路と緑が残るこの場所は、材木の町として栄えた深川の歴史を、静かに感じさせてくれます。

作品の元になった現地写真

撮影日:2025年12月5日
撮影地:木場親水公園
江東区役所へ行ったあと、都内散策中に立ち寄り、撮影した写真になります。
子どものころから木場公園には足を運んだことがありましたが、こちらの親水公園についてはあまり意識したことがなく、改めて見ると新鮮な景色に感じられました。
奥へと続く穏やかな川面と、手前に配された橋の欄干の構図が印象的であったため、作品のベースとして選んでいます。
位置情報
所在地:東京都江東区木場3丁目18
現地名:木場親水公園
その他
深川地域については、別ブログ「Explore Romance」で、実際に訪れた珍スポットの現地レポートも紹介しています。興味があればのぞいてみてください!

コメント