浪漫版イラスト

タイトル:『浪漫版 近江八景之内 堅田落雁』
制作日:2026年1月12日
本作は、現地写真をもとに Stable Diffusion と Photoshop を組み合わせ、浮世絵風の構図と現代キャラ表現を融合して制作しています。
題材は歌川広重の《近江八景之内》にも描かれた堅田落雁。
江戸時代からの名所を、現地の空気感と浪漫版特有の情緒を組み合わせて再構成しています。
キャラクターには落ち着いた和装を採用し、浮世絵の世界観になじむ穏やかな雰囲気を添えています。
本作では、浮御堂や琵琶湖を望む少女の姿を添えることで、堅田落雁の情景とともに、静かな祈りの気配を画面に宿しています。浮御堂を中心に据えた構図の中で、現地の空気感と浪漫版ならではの物語性が、ゆるやかに重なり合うことを意識しました。
また、夕暮れの空を舞う雁の表現にも初めて挑戦し、文字通り「堅田の落雁」と呼ばれてきた景の記憶を、現代の視点で静かに描き直しています。
技術スタック
[AI Tools] StableDiffusion
[Model] AnythingXL_v50
[ControlNet] Canny
[Prompt] Original
[Others] Photoshop
名所について
浮御堂(うきみどう)は、琵琶湖西岸・堅田の湖上に建つ仏堂で、正式には海門山満月寺と称する臨済宗大徳寺派の寺院です。平安時代後期、恵心僧都源信が湖上安全と衆生済度を祈願し、航行の目印として湖中に仏閣を建立したのが始まりと伝えられています。現在の建物は昭和12年の再建で、湖上に浮かぶような姿と宝形造りの屋根が、往時の情緒を今に伝えています。
現在の浮御堂は、昭和9年の室戸台風で倒壊した後、昭和12年に再建されたものです。柱には鉄筋コンクリートが用いられていますが、湖上に浮かぶような姿や、宝形造りの屋根がつくり出す情緒は、往時の趣を色濃く残しています。渡り橋の先に立つ仏堂と、その背後に広がる琵琶湖の眺めは、古くから人々の心をとらえ、和歌や絵画の題材として親しまれてきました。近江を旅した 松尾芭蕉もまた、この地の風景に心を寄せ、湖と空が織りなす静かな余情を味わった一人です。
この地は、近江八景の一つ「堅田落雁(かたたのらくがん)」としても知られています。湖上に浮かぶ浮御堂、松樹に囲まれた境内、夕暮れの湖上に雁の群れが列をなして舞い降りる情景は、中国の瀟湘八景に由来する美意識と結びつき、近世以降、多くの旅人や文人墨客を惹きつけてきました。
本作では、現地写真をもとに AI 技術と Photoshop を組み合わせ、浮御堂と堅田落雁に重ねられてきた歴史的・文学的情景を、浪漫版として再構成しています。

作品の元になった現地写真

撮影日:2021年7月18日
撮影地:浮御堂
仕事の関係で浜松に暮らしていた当時、滋賀方面へのツーリングで訪問した写真になります。
近江八景の名所を巡って最後に足を運びましたが、琵琶湖に浮かぶように佇む仏堂の光景は、奇勝でありながら清々しく、強く印象に残りました。
広々とした琵琶湖に立ち、仏堂と石橋が織りなす静かな景色に惹かれ、本作のベースとして採用しています。
位置情報
所在地:滋賀県大津市本堅田1丁目16−18
現地名:浮御堂
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