浪漫版イラスト

タイトル:『浪漫版 名所東都百景 市ヶ谷八幡』
制作日:2026年2月2日
本作は、現地写真をもとに Stable Diffusion と Photoshop を組み合わせ、浮世絵風の構図と現代キャラ表現を融合して制作しています。
題材は歌川広重の《名所江戸百景》にも描かれた市谷亀岡八幡宮。
江戸時代からの名所を、現地の空気感と浪漫版特有の情緒を組み合わせて再構成しています。
キャラクターには落ち着いた和装を採用し、浮世絵の世界観になじむ穏やかな雰囲気を添えています。
本作では、巫女姿の少女の姿を通して、堂々とした本堂の風景に、柔らかな気配をそっと重ねています。
また、本作では Stable Diffusion において、風景用モデルとキャラクター用モデルを従来とは別の組み合わせに変更し、描写傾向や雰囲気の違いを確認する試みも行っています。
技術スタック
[AI Tools] StableDiffusion
[Model] counterfeitV30_v30
[ControlNet] Canny
[Prompt] Original
[Others] Photoshop
市ヶ谷と市谷亀岡八幡宮について
市谷(いちがや)は、現在の東京都新宿区東南部に広がる地域で、台地とその縁にあたる斜面地が多い地形を特徴としています。江戸時代以前から人の営みが重なってきた土地で、近代以降は山の手の一角として知られ、現在でも住宅地や文教施設が点在する落ち着いた街並みを残しています。地名はもともと「市ヶ谷」と表記されていましたが、明治期に「市谷」へと改められました。
この市谷の歴史と深く結びついているのが、市谷亀岡八幡宮(いちがやかめがおかはちまんぐう)です。当社は文明年間、太田道灌が江戸城築城にあたり、西方の守護神として鎌倉の鶴岡八幡宮を勧請したことに始まります。「鶴岡」に対して「亀岡」と称された八幡宮は、当初は市谷御門内に鎮座していましたが、江戸城外堀の整備に伴い現在の地へと移されました。
江戸時代には「市谷八幡」とも呼ばれ、将軍家や武家からの信仰を受ける一方、門前には茶屋や芝居小屋が並び、例祭の折には多くの人々で賑わったと伝えられています。境内には区内唯一とされる銅製の鳥居をはじめ、軍配団扇や力石など、当時の信仰や暮らしを今に伝える文化財が残されています。
明治以降、神仏分離や戦災による焼失といった変遷を経ながらも、社殿は再建され、現在も地域の人々の信仰を集めています。市谷という土地が持つ静かな時間の積み重なりと、亀岡八幡宮の歴史が重なり合うことで、この地ならではの落ち着いた空気が形づくられてきたといえるでしょう。
本作では、市谷の地勢と市谷亀岡八幡宮が歩んできた歴史を背景に、現地で撮影した写真をもとに Stable Diffusion と Photoshop を組み合わせ、江戸から現代へと連なる記憶の層を、浪漫版として再構成しています。

作品の元になった現地写真

撮影日:2021年10月9日
撮影地:市谷亀岡八幡宮
浜松から帰省した際、都内散策の途中で訪問して撮影した写真になります。
市ヶ谷は大学生のときによく公園などで友人と飲み会をした街でしたが、浮世絵で市谷亀岡八幡宮という歴史ある神社があるということを知り、ぜひ訪れてみたいと考えていたため足を運びました。
青空の下の堂々と佇む赤い本堂が大変印象深かったため、本作のベースとして採用しています。
位置情報
所在地:東京都新宿区市谷八幡町15
現地名:市谷亀岡八幡宮

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