浪漫版イラスト

タイトル:『浪漫版 東海道五十三次 岡崎 矢作橋 出合之像』
制作日:2025年11月19日
本作は、現地写真をもとに Stable Diffusion と Photoshop を組み合わせ、浮世絵風の構図と現代キャラ表現を融合して制作しています。
題材は東海道五十三次の38番目の宿場町・岡崎に伝わる、日吉丸(後の豊臣秀吉)と蜂須賀小六が矢作橋で出会ったとされる逸話をもとにした「出合之像」です。
江戸時代からの名所を、現地の空気感と浪漫版特有の情緒を組み合わせて再構成しています。
キャラクターには落ち着いた和装を採用し、浮世絵の世界観になじむ穏やかな雰囲気を添えています。
本作では、見上げる少女の姿を通して、出合之像が今なお語り継がれる場面であることを、静かに示しています。
技術スタック
[AI Tools] StableDiffusion
[Model] AnythingXL_v50
[ControlNet] Canny
[Prompt] Original
[Others] Photoshop
名所について
岡崎宿(おかざきしゅく)は、東海道五十三次の38番目の宿場町として発展し、矢作川の水運や奥三河からの物資集積を背景に、東海道屈指の規模を誇った宿場です。現在も旧街道沿いには常夜燈や碑が残り、往時の宿場の面影を伝えています。
この岡崎宿の西の入口、矢作橋のたもとに建てられているのが「出合之像」です。像の題材となっているのは、幼少期の日吉丸(後の豊臣秀吉)が矢作橋で野宿をしていた際、通りがかった野武士の一団に絡まれ、頭であった蜂須賀小六に蹴られたにもかかわらず、怯むことなく掴みかかり、その胆力を見込まれて配下に迎えられた、という逸話です。
しかし史実をたどると、矢作橋が最初に架けられたのは慶長6年(1601年)で、秀吉はすでに没しており、この出来事は史実ではなく、江戸時代に広く読まれた『絵本太閤記』などに描かれた物語であると考えられています。
それでも出合之像が今も語り継がれているのは、このエピソードが、身分や境遇を越えて道を切り開く「立身出世」の象徴として、江戸の人々に強く受け入れられてきたからでしょう。1988年、岡崎市の西の玄関口を飾るモニュメントとして寄付により制作され、岡崎産のみかげ石を用いて矢作橋西詰に建立されました。
本作では、現地写真とAI技術・Photoshopを組み合わせ、岡崎宿の矢作橋と、出合之像に込められた物語性を浪漫版として再構成しています。


作品の元になった現地写真

撮影日:2022年7月31日
撮影地:矢作橋 出会之像
仕事の関係で浜松に暮らしていた当時、愛知県へツーリングした際に撮影した写真です。
秀吉と蜂須賀小六の出会いのエピソードについて、浮世絵に描かれている場面(※)と、五色園で見たコンクリート像のモチーフが重なることを知ったときには、とても驚きました。さらに矢作橋にも石像があると聞き、思わず訪問したものです。
正面から堂々と出会之像全体が写っていて印象的であったため、作品のベースとして採用しました。
(※)
なお、このエピソードは、月岡芳年による《豊臣昇進録 蜂須賀小六正勝》という作品の中で、直接的に描かれています。
オープンドメインのものを発見できなかったため、当サイトには掲載できませんが、下記の刀剣ワールド浮世絵などで、関連作品を閲覧することができます。

位置情報
所在地:愛知県岡崎市矢作町市場
現地名:矢作橋 出会之像
その他
知る人ぞ知る珍スポット界の巨匠・浅野祥雲による三大聖地の一つ、五色園にも、同じエピソードを題材にしたコンクリ像があります。

岡崎の石像・芳年の浮世絵・五色園のコンクリ像。
マニアックなエピソードを全く異なる3つの分野の作品で見られたのはすごい驚きです…笑

また、現在の岡崎市については、別ブログ「Explore Romance」で、実際に訪れた珍スポットの現地レポートも紹介しています。興味があればのぞいてみてください!


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