浪漫版イラスト

タイトル:『浪漫版 六十余州名所図会 陸奥 松島風景』
制作日:2025年12月14日
本作は、現地写真をもとに Stable Diffusion と Photoshop を組み合わせ、浮世絵風の構図と現代キャラ表現を融合して制作しています。
題材は歌川広重の《六十余州名所図会》に描かれた陸奥・松島風景。
江戸時代からの名所を、現地の空気感と浪漫版特有の情緒を組み合わせて再構成しています。
キャラクターには落ち着いた和装を採用し、浮世絵の世界観になじむ穏やかな雰囲気を添えています。
本作では、満面の笑みの少女を描くことで、青空とともに作品全体に明るい雰囲気をそっと加えています。
技術スタック
[AI Tools] StableDiffusion
[Model] AnythingXL_v50
[ControlNet] Canny
[Prompt] Original
[Others] Photoshop
名所について
松島(まつしま)は、宮城県中部・松島湾に点在する260余りの島々からなる景勝地で、京都の天橋立、広島の宮島と並ぶ「日本三景」のひとつとして古くから親しまれてきました。江戸時代の儒学者・林春斎が記した『日本国事跡考』にその名が挙げられたことが、日本三景として知られるようになった始まりとされています。
これらの島々は、かつて丘陵であった地形が地殻変動によって沈降し、山や丘の頂が海面に残ることで形成されたものです。仁王島や鐘島、双子島など、それぞれの島に名が与えられ、松島湾に独特の景観を形づくっています。
穏やかな湾内に浮かぶ島々の風景は、古くから月の名所として知られ、俳諧師・松尾芭蕉も『奥の細道』の旅の途中でこの地を訪れました。伊達政宗や松尾芭蕉をはじめ、多くの人々に愛されてきた松島は、現在も年間を通して多くの訪問者を迎える名勝です。
本作では、現地写真とAI技術・Photoshopを組み合わせ、松島湾に広がる島々の静かな美しさを、浪漫版ならではの情緒とともに再構成しています。

作品の元になった現地写真

撮影日:2023年6月20日
撮影地:松島
東京の自宅から東北地方へツーリングに行った時の写真になります。
東北地方へはこれまで旅行でもほとんど行ったことがなかったため、行く先々がすべて新鮮でした。
青空の下、点在する島々がいくつも映り、思い描いていた松島の風景そのものであったため、作品のベースとしました。
位置情報
所在地:宮城県宮城郡松島町松島
現地名:松島
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