浪漫版イラスト

タイトル:『浪漫版 六十余州名所図会 丹後 天の橋立』
制作日:2025年12月9日
本作は、現地写真をもとに Stable Diffusion と Photoshop を組み合わせ、浮世絵風の構図と現代キャラ表現を融合して制作しています。
題材は歌川広重の《六十余州名所図会》にも描かれた丹後・天の橋立。
江戸時代からの名所を、現地の空気感と浪漫版特有の情緒を組み合わせて再構成しています。
キャラクターには落ち着いた和装を採用し、浮世絵の世界観に調和する柔らかな佇まいを表現しています。
本作では、風景の美しさを損なわないよう配慮しつつ、キャラクターの可愛さを際立たせるために、顔を大きく捉えた構図に挑戦しました。
技術スタック
[AI Tools] StableDiffusion
[Model] AnythingXL_v50
[ControlNet] Canny
[Prompt] Original
[Others] Photoshop
名所について
天橋立(あまのはしだて)は、京都府北部・宮津湾に伸びる全長約3.6kmの砂州で、松島・宮島とともに日本三景のひとつとして古くから名勝として親しまれてきました。白砂青松の景観が続き、約6,700本の松が生い茂る珍しい地形が特徴です。
この砂州は、宮津湾から運ばれた砂と阿蘇海に注ぐ河川の土砂が長い時間をかけて堆積することで形成されたもので、自然がつくり出した造形美として知られています。展望所から見下ろすと、松並木が海に浮かぶ橋のように見えることから「天に架かる橋」と称され、股のぞきの名所としても有名です。
古くは丹後風土記に、イザナギ・イザナミが天への往来に用いた“浮き橋”が倒れて天橋立になったという神話が記されており、信仰と伝承が息づく風景としても知られます。
本作では、現地写真とAI技術・Photoshopを組み合わせ、天橋立の松並木と宮津湾の静かな広がりが持つ魅力を浪漫版らしい情緒とともに再構成しています。

作品の元になった現地写真

撮影日:2020年11月15日
撮影地:天橋立 笠松公園
仕事の関係で暮らしていた浜松から、丹後までツーリングで訪れた際に撮影したものです。
小学生のころ百人一首で聞いた「天橋立」を実際に目にした時の感慨を強く覚えています。
天橋立が一望でき、キャラクターを配置しやすい構図でもあったため、本作のベースとして採用しました。
位置情報
所在地:京都府宮津市文珠
現地名:天橋立
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