浪漫版イラスト

タイトル:『浪漫版 東海道五拾三次之内 袋井 法多山参道』
制作日:2026年1月3日
本作は、現地写真をもとに Stable Diffusion と Photoshop を組み合わせ、浮世絵風の構図と現代キャラ表現を融合して制作しています。
題材は東海道五十三次の27番目の宿場町・袋井の法多山参道。
江戸時代からの名所を、現地の空気感と浪漫版特有の情緒を組み合わせて再構成しています。
キャラクターには落ち着いた和装を採用し、浮世絵の世界観になじむ穏やかな雰囲気を添えています。
本作では、たたずむ少女の姿を通して、静かな参道の光景に、人の気配をそっと重ねています。
技術スタック
[AI Tools] StableDiffusion
[Model] AnythingXL_v50
[ControlNet] Canny
[Prompt] Original
[Others] Photoshop
名所について
袋井宿(ふくろいしゅく)は、東海道五十三次の27番目にあたる宿場町で、江戸からも京からも同じ距離に位置する、いわば東海道の中間点として栄えた土地です。掛川宿と見附宿の間が比較的長距離であったことや、原野谷川の氾濫によって交通がしばしば遮られたことから、他の宿場よりやや遅れて元和2年(1616年)頃までに整備されましたが、その後は東西文化と人の流れが交差する重要な拠点となりました。
袋井宿は単なる宿場町にとどまらず、遠州三山や秋葉山への参拝路の要所としても機能し、多くの旅人や信仰者を迎え入れてきました。その中心的存在のひとつが、遠州三山の一つに数えられる法多山尊永寺(はったさんそんえいじ)です。奈良時代、聖武天皇の勅命を受けた行基によって開かれたと伝えられ、本尊の正観世音菩薩は厄除観音として広く信仰を集めてきました。地元では「はったさん」の名で親しまれ、旅の安全や厄除けを願う人々が、袋井宿を経てこの地を訪れました。
中世以降、法多山尊永寺は今川氏や豊臣秀吉、徳川将軍家といった時の権力者からも庇護を受け、袋井という土地が宗教的・交通的に重要な位置を占めていたことを物語っています。参道に沿って続く杉木立や石灯籠の風景は、宿場町と霊場が結びついてきた袋井の歴史を静かに想起させ、東海道を行き交った人々の往来と信仰の記憶を重ね合わせるような佇まいを見せています。
本作では、現地写真をもとに、東海道の宿場町としての袋井と、法多山尊永寺に連なる信仰の道を重ね合わせ、江戸時代から続く旅と祈りの記憶を、浪漫版ならではの情緒とともに再構成しています。

作品の元になった現地写真

撮影日:2021年2月11日
撮影地:法多山尊永寺 参道
仕事の関係で浜松に暮らしていた当時、遠州三山へツーリングに行った際に撮影した写真になります。
静岡県で知らない場所がたくさんあり、三山も1つ1つ訪問するのが楽しかったのが記憶に残っています。
奥へと伸びる参道と、それに沿って立ち並ぶ木々や常夜燈の光景が印象的であったため、本作のベースとして採用しています。
位置情報
所在地:静岡県袋井市豊沢2777
現地名:法多山尊永寺
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