浪漫版イラスト

タイトル:『浪漫版 六十余州名所図会 駿河 三保のまつ原』
制作日:2025年12月13日
本作は、現地写真をもとに Stable Diffusion と Photoshop を組み合わせ、浮世絵風の構図と現代キャラ表現を融合して制作しています。
題材は歌川広重の《六十余州名所図会》にも描かれた駿河・三保のまつ原。
江戸時代からの名所を、現地の空気感と浪漫版特有の情緒を組み合わせて再構成しています。
キャラクターには落ち着いた和装を採用し、浮世絵の世界観になじむ穏やかな雰囲気を添えています。
本作では、キャラクターを斜めに配置し、こちらを覗き込むような構図とすることで、鑑賞者がそっと絵の中に入り込んだかのような臨場感を表現しています。
技術スタック
[AI Tools] StableDiffusion
[Model] AnythingXL_v50
[ControlNet] Canny
[Prompt] Original
[Others] Photoshop
名所について
三保の松原(みほのまつばら)は、静岡県静岡市清水区に位置する名勝で、駿河湾に沿って広がる松原です。古くは『万葉集』にも詠まれ、奈良時代から景勝地として人々に親しまれてきました。
江戸時代には徳川家康の庇護を受け、御穂神社の神域として松の伐採が禁じられたことで、美しい松林が現在まで受け継がれています。その景観は歌川広重の『六十余州名所図会』にも描かれ、日本を代表する名所として広く知られるようになりました。
約5kmにわたって続く松林と白砂の浜、そして正面に望む富士山が織りなす風景は、日本三大松原の一つに数えられています。2013年には富士山世界文化遺産の構成資産として登録され、その文化的価値が世界的にも認められました。
本作では、現地写真とAI技術・Photoshopを組み合わせ、三保の松原が持つ静けさと奥行きのある風景を、浪漫版ならではの情緒とともに再構成しています。

作品の元になった現地写真

撮影日:2019年11月2日
撮影地:三保の松原
名古屋に暮らしていたころ、静岡へのツーリングで訪問した際の写真です。
天気の関係で富士山は望めませんでしたが、様々な形をした立派な松が海岸一面に並ぶ光景は圧巻でした。
当時は特別な意識をせずに撮影していたこともあり、改めて見返してみると、作品のベースとして使えそうなカットは意外と多くありませんでした。
その中で、こちらの写真は地面から松並木、海へと続く光景が印象的であったため、作品のベースとしました。
位置情報
所在地:静岡県静岡市清水区三保1338−45
現地名:三保の松原
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