浪漫版イラスト

タイトル:『浪漫版 東海道五十三次 日坂 事任八幡宮』
制作日:2026年2月7日
本作は、現地写真をもとに Stable Diffusion と Photoshop を組み合わせ、浮世絵風の構図と現代キャラ表現を融合して制作しています。
題材は東海道五十三次の25番目の宿場町・日坂の西の入り口にあった事任八幡宮。
江戸時代からの名所を、現地の空気感と浪漫版特有の情緒を組み合わせて再構成しています。
キャラクターには落ち着いた和装を採用し、浮世絵の世界観になじむ穏やかな雰囲気を添えています。
本作では、巫女姿の少女を描くことで、夜の静かな境内の風景に、そっと人の気配を重ねています。
技術スタック
[AI Tools] StableDiffusion
[Model] counterfeitV30_v30
[ControlNet] Canny
[Prompt] Original
[Others] Photoshop
日坂と事任八幡宮について
日坂(にっさか)は、東海道三大難所の一つ「小夜の中山峠」の西の麓に位置する宿場町です。慶長6年(1601)、徳川家康による東海道整備にともない問屋場が設けられ、伝馬の継ぎ立て駅として重要な役割を担っていました。天保14年(1843年)の記録では、本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠屋33軒、家数168軒、人口750人ほど。規模としては小さな宿場ですが、大井川の川止めの際には金谷宿に泊まりきれなかった旅人が流れ込み、宿場があふれるほど賑わったと考えられます。
そんな日坂宿の西の入口、宮村に鎮座するのが事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)です。創建時期は定かではないものの、古くは真知乃神(まちのかみ)、任事神社(ままのことじんじゃ)などと呼ばれ、『延喜式神名帳』には「己等乃麻知神社」として記載されています。大同2年(807年)、坂上田村麻呂が東征の折に、北側の本宮山から現在地へ遷座したという伝承も残ります。
平安時代後期に八幡信仰が広まると、康平5年(1062年)に源頼義が石清水八幡宮から八幡神を勧請し、日坂八幡宮とも称されるようになりました。「ことのまま」という名が「願い事が意のままに叶う」ことを意味するとされること、そして小夜の中山という難所の麓にあることから、旅人たちは道中安全や願い事成就を祈って立ち寄り、江戸幕府からも朱印地を受けるなど崇敬を集めてきました。『枕草子』をはじめ、『吾妻鏡』や『東海道中膝栗毛』など多くの書物にも登場し、東海道の旅と人々の祈りを象徴する社として今に伝えられています。
本作では、難所を控えた旅人で賑わった日坂宿の記憶と、事任八幡宮が担ってきた「旅の無事」と「願掛け」の歴史を背景に、現地で撮影した写真をもとに Stable Diffusion と Photoshop を組み合わせ、東海道の情景を浪漫版として再構成しています。

作品の元になった現地写真

撮影日:2021年2月14日
撮影地:事任八幡宮
仕事の関係で浜松に暮らしていた当時、静岡県中部へツーリングした際に撮影した写真になります。
道の駅掛川のすぐ近くにあったため、東海道五十三次においても、てっきり掛川宿付近のものだと思っていました。しかし本記事を制作するにあたり、改めて地図で確認すると、日坂宿の西付近に位置する神社でした。
歴史を感じさせる古風な本堂と、巨大なご神木の構図が印象深かったため、本作のベースとして採用しています。
位置情報
所在地:静岡県掛川市八坂642
現地名:事任八幡宮

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