浪漫版イラスト

タイトル:『浪漫版 名所東都百景 芝神明 増上寺』
制作日:2026年3月3日
本作は、現地写真をもとに Stable Diffusion と Photoshop を組み合わせ、浮世絵風の構図と現代キャラ表現を融合して制作しています。
題材は歌川広重の《名所江戸百景》に描かれた増上寺。
江戸時代からの名所を、現地の空気感と浪漫版特有の情緒を組み合わせて再構成しています。
キャラクターには落ち着いた和装を採用し、浮世絵の世界観になじむ穏やかな雰囲気を添えています。
本作では、静かに振り返る少女の姿を描くことで、静かな境内の雰囲気に、人の気配をそっと重ねています。
また本作では、写真の浮世絵化がとりわけうまくいった初期作品「浪漫版 木曽街道六十九次 奈良井宿之図」を制作した際のStable Diffusionの設定をベースにしています。
技術スタック
[AI Tools] StableDiffusion
[Model] counterfeitV30_v30
[ControlNet] Canny
[Prompt] Original
[Others] Photoshop
増上寺について
増上寺(ぞうじょうじ)は、浄土宗の七大本山の一つで、関東における浄土宗の中心的な寺院として発展してきました。創建は室町時代にさかのぼり、もとは江戸貝塚(現在の千代田区平河町付近)に建立された念仏道場に始まります。のちに聖聡上人によって浄土宗の寺院として整えられ、関東における浄土宗教学の拠点として宗門の発展に大きく寄与しました。
徳川家康の関東入府以降、増上寺は徳川将軍家の菩提寺として庇護を受け、江戸城拡張にともない現在の芝の地へと移転します。江戸時代には広大な寺域を持つ大寺院へと発展し、多くの堂宇や学寮が立ち並び、三千人を超える学僧が修学する念仏の道場として栄えました。徳川将軍家六人の霊廟が置かれるなど、江戸の宗教・政治文化を象徴する存在でもありました。
しかし明治期の廃仏毀釈や戦災によって多くの建物が失われます。それでも昭和四十九年(1974年)には大殿が再建され、その後も諸堂宇の整備が進められてきました。現在の境内には大殿や安国殿などが並び、長い年月を経て復興を遂げた大寺院の姿を見ることができます。
こうした歴史を重ねながら、増上寺は江戸から東京へと続く都市の中で、信仰と文化の拠点として今日まで受け継がれてきました。徳川将軍家ゆかりの寺院としての歴史とともに、江戸の都市景観を象徴する寺院として、多くの絵画や史料にもその姿が描かれています。
本作では、江戸・東京の象徴的な寺院である増上寺を題材に、現地で撮影した写真をもとに Stable Diffusion と Photoshop を組み合わせ、都市の中に佇む大寺院の風景を浮世絵風の構図として再構成しています。

作品の元になった現地写真

撮影日:2022年5月29日
撮影地:増上寺
仕事の関係で浜松に暮らしていた当時、東京へ出張したついでに帰省した際に足を運んで撮影した一枚です。
東京出身でありながら、お寺の本堂と東京タワーが並び立つこのような景観が存在することを、このとき初めて知り強く印象に残りました。
本作では、その印象的な構図の写真を本作のベースとして採用しています。
位置情報
所在地:東京都港区芝公園4丁目7−35
現地名:増上寺

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