浪漫版イラスト

タイトル:『浪漫版 名所東都百景 芝うらの風景』
制作日:2026年4月25日
本作は、現地写真をもとに Stable Diffusion と Photoshop を組み合わせ、浮世絵風の構図と現代キャラ表現を融合して制作しています。
題材は歌川広重の《名所東都百景》にも描かれた芝浦の浜離宮恩賜庭園(浜御殿)。(※)
江戸時代からの名所を、現地の空気感と浪漫版特有の情緒を組み合わせて再構成しています。
キャラクターには落ち着いた和装を採用し、浮世絵の世界観になじむ穏やかな雰囲気を添えています。
本作では、背景の建造物の明度を抑え、水面の反射を残すことで、都市と自然が溶け合うような静けさと余韻を表現しています。
※江戸時代、芝の浦は芝村の海岸一帯を指す呼び名であり、本作もその広義の景観として捉えています。
技術スタック
[AI Tools] StableDiffusion
[ControlNet] Canny
[Prompt] Original
[Others] Photoshop
芝浦と浜離宮恩賜庭園について
芝浦(しばうら)は、もともと「芝の浦」と呼ばれた東京湾岸一帯を指す言葉であり、芝が生い茂る土地の沖合に広がる海に由来するとされています。江戸時代には芝の雑魚場として栄え、芝海老や海苔などは「芝肴」として広く流通し、江戸の食文化を支える重要な役割を担っていました。近代以降は埋め立てが進み、港湾や物流の拠点として発展しながら、現在の湾岸エリアへと姿を変えています。
一方、浜離宮恩賜庭園(はまりきゅうおんしていえん)は、潮の満ち引きによって景観が変化する「潮入の池」をもつ、江戸時代を代表する大名庭園です。もとは将軍家の鷹狩場であったこの地に、江戸初期に別邸が築かれ、その後、歴代将軍による整備を経て庭園としての姿が形づくられ、浜御殿と呼ばれました。明治以降は皇室の離宮となり、戦災などによる被害を受けながらも復旧が進められ、現在では都心に残る貴重な歴史的景観として親しまれています。
芝浦に広がっていた海辺の営みと、浜離宮に残る潮入の庭園は、江戸の人々が海とともに暮らしていた風景を今に伝えるものです。本作では、そうした歴史的背景と水辺の静けさに着目し、現地の空気感と浪漫版特有の情緒を重ね合わせることで、都市と自然が溶け合うひとときを表現しています。

作品の元になった現地写真

撮影日:2021年10月16日
撮影地:浜離宮恩賜庭園
浜松から帰省した際、都内散策の途中で訪問して撮影した写真になります。
東京出身でありながら、芝付近を訪れた記憶があまりなかったため、有名な庭園の光景も非常に新鮮に感じられました。
庭園に広がる池や、その上に佇む古風な茶屋、向こう岸までかかる橋といった光景が印象的であったことから、本作のベースとして採用しています。
位置情報
所在地:東京都中央区浜離宮庭園1−1
現地名:浜離宮恩賜庭園

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